Pochi-KoBoの工作日記

カプラーと内装ばかりに手間をかける某集団代表、納車時の各部のスミ入れが日課。作りかけの御殿場駅モジュール(全長3,600mm)は駅舎の情報不足で停滞し、各部の経年劣化でストラクチャーのリニューアルが待たれる(だめぢゃん)

甲府モデル 『ワキ700 』を作る(フレーム内蔵・下まわりプラ化)その1 『内部フレームを入れる』

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左右非対称の側面を持つ異色の大型有蓋車

その数奇な生い立ちも含めて謎の多い貨車で

あるスジの人々を除けばかなりレアな部類に入るのだそうな

 

Wikiによれば旧海軍発注の異例とも言える私有貨車で

航空魚雷や爆弾の輸送に使われた(らしい)というものの

実際には使用法が明記された資料は見当たらないらしく

その内部に備えられたホイストを使い航空機用エンジンを載せ下ろししていたという

実際にワキ717 の荷扱いに携わったという方の手記が

奇跡的に軍の検閲を擦り抜けた当時のイラストと共に残され

関連の機関紙に掲載されたらしいことがネット上で確認できる

 

『戦後仕様で…』というのは、装備された高速運用向けの台車を活かし

一部が黒貨車に黄帯を巻いた『急行便』貨物編成に使用されたという記録による

 

巷ではどうしても『負の遺産』めいた見方をされる事例が散見され

無かった事にしたいくらいの扱いをされることもあるとかないとか

戦後、小口輸送用(小包やら小梱包の荷物などでしょうかね)に活用され

現在のコンテナ輸送や宅配便の礎ともなった時代(なのかな?)に

小なりとは言えその一翼を担う存在だったのも確かなのではなかろうか

 

改竄・隠蔽に走るより、道具は使う人によって薬(?)にも毒(?)にもなる好例

そういう歴史があったことはわきまえた上でその背景を紐解く方が

より物事を深く理解する道なのではないのだろうかとクドクド考えたりする訳です

(道具そのものよりも、使い方を考えた『人』の方に、より比重はかかるはずです)

実際にどう使われたのかの記録が残っていない時点でお察しです

 

まぁ、MMシリーズやウォーターラインを今から排斥計るのかい?ってなことで

鉄道模型だから云々するのも視野の狭い話ではないでしょうかね?…と

 

さて、そんなこんなで

多少なりともMMシリーズやFトイズの 1/144 シリーズに手を出している自分としては

それら装備品の移動に使われたかもしれぬ左右非対称の異端児は気になる存在

しかも先日まで弄りまくっていたシキ 180 と違い箱形車体のある意味貨車の王道?

黒貨車としても一部大物車を除けば最大級とも言えそうな個体

ちょっと頑張っちゃおうかなぁとまたもや余計なネタがあれこれ浮かんでくるわけで…

いきなり補強用の内部フレームから取り掛かります

構造上どうしても中央付近が膨らんでしまいがちであったり

ボディとシャシの組み付けをどうするかを考えてみても

内部構造材を放り込むというのはあれこれやるにも好都合であろうことから

実車の骨組みとかは関係なく工作しやすいように部材を組んでいきます

 

ホイスト、興味はあるんだけどねぇ…

これが組み上がったら試しに 16番サイズに拡大して作ってみる?みたいなコトも

考えていたりいなかったり(カッティングプロッタ用に図面さえ描けば…ね)

実は 30 輌ほどしか作られなかったというワキ 700

そのうちのいくつかの個体は戦後の変遷が明らかになっていたりします

…ということは、ちゃんとするなら車番ごとに個別に調査が必要ということ

 

いやぁ…

 

救援車にしてヤードの片隅ってのも寂しいもんだし

黒一色で貨物列車の中に紛れ込ませるのも一興なのかもだけど

なんかちょっと捻りは欲しいかなぁ

(かといって駐留米軍仕様だと列車を選ぶだろうからコア過ぎる)

 

仕様は後回しにして組み始めちゃいましょう

 

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プロッタはカッターの刃で押し切ってくようなもんなので

どうしても歪みが出たりいろいろあるですよ

それでもある程度は図面に沿った寸法で切り出してくれるんで悩ましい

 

それにしても寝台列車583系?)の車内再現パーツみたいやね…

なにが悩むって屋根の中心がちゃんと車体の中心に来るのかだよね

何度もやり直したりが嫌なので強制的に中心が出るように造形しますた

 

が…

 

結局は肩の位置が安定しないと裾までの寸法が変わったりと思うようでなかったり

実は使用されている材料の厚みを勘違いして設定寸法を間違えるという

まぁ、いつもの安定した早トチリとヤラカシ癖が炸裂しまくるですよ

 

あぁ、一応元の図面は手直ししておきました

どこでリベンジ計ろうとするかわかんないんでね…

こうなるようにはやりました

割とスポッと入ったのでちょっと気持ちがいい感じです

す  ん  ぽ  う  ま  ち  が  え  て  る  け  ど  ね

はいはい

 

予想以上に箱になるのが速いです、やってる内容の割には

シキ180 なんか遅々として進まなかったからね…

はい、急行便仕様にしまっす

鉄道DATAFILE というデアゴスティーニパートワーク分冊百科がありましてね

その中に EH10 の牽く急行便編成が丸々1編成イラスト化されていて

どうにも堪らず当時の河合の黒貨車を集めて組成してあるとですよ

ちょうど限定で急行便セットが2種類くらい発売されてた時期で

それだけでも 20 輌くらい揃ったのも遠い昔…

せっかくなので黄帯巻いてこれに組み込もうという目論見

 

…が…

 

急行便のインレタがすぐには手に入りそうにないことが判明しましてね

まぁ、あとあと目処はつくわけなんだけど

なかなかに模型を組む人が絶滅危惧種であることを実感してくるわけです…

 

で、ちょいと手前味噌

実は気がかりな部分もありましてね

 長いからか編成中央が浮き上がって脱線します

トミックスの TN カプラー故なのかは不明なものの、たいがいロンします、泣きます。

 

さて、このペースだと3回か4回構成になっちゃいそうですね

しかも個別案件過ぎて細かく書いても参考になんねぇんぢゃね?

…って感じです、いつものことです、仕様です。