河合 ワキ1000 の軽加工
所謂『香港 TOMIX』製品を元とする河合の黒貨車シリーズ
その中でも大柄なボディを持つワキ・ワムフは今でも一部で人気があるようで
鉄道データファイルというデアゴスティーニのパートワーク(分冊百科)シリーズがありましてね、wikiで見ると '07〜だそうで、300 号まで出ました
創刊から全部揃っているはずで、半分くらいまではバラしてファイルに綴じた記憶があります
で、この鉄道データファイルには3ページ分くらい横に伸びる折りたたみの編成イラストが含まれてましてね
この編成イラストに急行便貨物の編成丸々一本が描かれたモノが二桁台の号に含まれていました
牽引機は EH10 、黄帯を巻いたマンモス機が黄帯を巻き急行・急行便の文字を掲げた30数両にもなるワキ・ワムを連ねている絵面です
ちょうど河合が急行便のセットを数種類発売していた頃で、そこから見かけるとちょいちょい買い揃えていくことになります
結果的にこんな様相になっております
ワキ700を作るにあたりググってみると『TR24・ワムフ』という文字が出てくる
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) December 11, 2018
これ…か?
鉄道DATAFILEに掲載されていた急行便のイラストを気に入って当時ほぼそのままで揃えた旧河合の編成
長すぎて中間が浮き上がりを起こすんでウェイトはこんなん
マイクロのEH10なら重連、カトのEH10でギリギリ… pic.twitter.com/SkfhfkYm9b
よく見るとワムフは2輌だけかぁ…
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) December 11, 2018
走行抵抗で後ろがついてこないで浮くのか、TNが原因かは不明なので
ワキはカトのショートナックル・ワムをGMナックル中に交換してウェイトちょっと減らせるか試してみよう
(ワキ車高たかっっっっっ💦…_(┐「ε:)_) pic.twitter.com/6uPnW2unmS
ワキ 700 を作るにあたり、この編成に組み込もうと画策する中で台車のコトが話題になり
元々Nスケールでは立体化に恵まれているとは言いづらい TR24 を当たっていると自然とワムフ100に行き当たるという流れ
さて、河合のワキ1000 で気になるのが車高で、ワムと並べると頭一つ飛び出す感じ
まぁ、蕨方面の蒸気モデルがこういう雰囲気よねぇ〜…って…
このままだとバランスも悪いし重心も高くて不安定でしょうと
試しにワキの心皿(?)を削ってみる
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) December 11, 2018
これで約7㍉のダウン
並べてみるといい感じなんだけど、ワムフは元々適正(?)だったらしい
なんでか〜(´・ω・`)
『ワキ全部🗡斬り飛バース‼️』 pic.twitter.com/vNFtMURRDl
台車に嵩上げのリングが成型されているので切り飛ばします
これだけでも随分見た目が変わります(ピッチングの余裕は無くなるかもだけど
(因みにダウン量は約 0.7 ㍉が正解デス)
66を引っ張り出すも5軸で無理だったのに4軸で行けるのかぃと、意外に牽けたもののやはり厳しめで前補機付きで。 pic.twitter.com/mJqO6zXZS3
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) December 12, 2018
追加ウェイト盛り盛りの急行便編成、超重量級です…
ワキの車高全部落とした。ひたすら…ワムのカプラーポケットも引っかかるとこ削って調整した、全車。
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) December 12, 2018
転がりも悪くて連結も繊細で扱いにくいんだけど、ここまで手を掛けると何とかして使えるようにしたくなるし、#パンケーキコンテナ の #ワキ700 をこの中に混ぜたくもなってくるな… pic.twitter.com/FL4ELzv26N
車高落とすことでひとまず区切りがついた感じだったんですね、当時は
刻は流れてワキ 700 が形になるとワキ1000 も手を入れたくなってきます
ワキ 700 でブレーキシリンダーなどを後付けしたりしているので自ずと…ね
河合のワキにKATOのスポーク車輪を入れる
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 13, 2019
カプラーはナックル短に交換、動きが渋いのでポケットを加工
(13両いるので都合3袋の投資…)
とんだ高級車になってきたけど
スポークを透けて入ってくる光
この光景を見ちゃうと全部やりたくなるよね… pic.twitter.com/U63d6MlUzd
この向こうが透けた感じはスポーク車輪の醍醐味とも言えるんでしょうね
より走っている実感が嫌が応にも高まるビジュアルです、ヤバい…
実はカプラーポケットの溝よりもナックルカプラーの幅の方が広いので擦れる感じになり、これがカプラーの復元性に影響して、レールの継ぎ目やその段差によってソッポを向いて戻らないことで解結の原因になったりするので、使うカプラーによって擦り合わせが必要になったりします
今時、河合のカプラー交換ネタに需要があるのかは…
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 13, 2019
KATO・GMのショートナックルに交換したい場合
カプラーポケットの建て付けの関係で高さが安定しません…
基本はカプラーの動きがスムーズになるようポケットの左右を削り
ナックルの下を斜めにカット、基準に合わせる為にケント紙等を上下に挟みます pic.twitter.com/30H6aIci3O
困ったことに KATO とグリーンマックスのナックルカプラーは高さが合いません
形状自体に互換性があるのに高さが合わないので使えないというのでは勿体ないですね
…なのでこの辺りに手を入れて『使える状態』にしていきます
(画像は左がグリーンマックスのナックルを入れたワム、右がカトーのボギー用短縮ナックルを入れたワキ)
最終的にこれくらいまで持ち込むことは可能です、じみ〜な話ですが
『カプラーを一部カットするのはポケットの内部が水平ではない為で
盛り上がった端っこ部分を逃すことでクリアします
それでも上下の調整幅が足りない場合は
お尻の上下に飛び出た部分をどちらかカットします
(カプラーゲージがあれば楽よね)』
『河合の車両でカプラー交換して解結しやすくなるのはポケットの幅が狭くカプラーの動きが渋くなってしまうからです
ここを削るなりしてカプラーの動きがスムーズになるだけで解決できるはずです
これが…実に…厄介なんですけどね…_(┐「εI)_』
#甲府モデル#ワキ700#急行便#素組しない派 pic.twitter.com/VmehTol0cH
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 20, 2019
実はここで床下が寂しいということに気付いちゃいます、スルーすればいいのに
ただ、調べてみると床下にあるのは蓄電池箱とその補機類
これにブレーキの空制関連機器と側ブレーキといった構成
蓄電池箱?…パーツは?…と、なりまさぁね
色々ググった結果、一筋の光明を見出すことに成功します(おーげさ)
1つのパッケージに同じランナーが5枚だけ入って組立図も無し
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 21, 2019
なんとも割り切った大人買い臭漂う雰囲気がなんとも言えないねぇ
まとめて部品が手に入るという意味では豪快で良しな感じ
蓄電池箱が20個ほど欲しかっただけなんだけど…( ̄▽ ̄;) pic.twitter.com/CV9ChGlhWL
グリーンマックスの客車用床下機器セットのAとB
ちょっと大味なのかなぁ…とも思ったものの
河合の造形もそもそも大味なんじゃないかと問題なさげで良しに
蓄電池箱以外にも流用が効きそうなモノも含まれてるので悪くないかもね
はてさて…
ま ぁ ぢ ぃ か ぁ 〜 〜 〜 〜 〜 (; ゚д゚)))) pic.twitter.com/W7XbkYdstX
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 21, 2019
…これね
全部じゃないんだけど、標記と手摺の位置(要は側ブレーキの位置)が合ってない
ブレーキシリンダー・エアタンクは前位側右手に付いていて
下の画像(↓)の蓄電池箱の左に側ブレーキがぶら下がるらしい
まぁ、手摺位置を優先しちゃいますけどね、今回は
ワキ1000の蓄電池箱の件を調べていくと意外に沼っぽく
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 21, 2019
蓄電池の有無・発電機の有無・関連の機器箱の有無と個体差があり
年代によっては実際はワムフから供給されていたり
車番の上に▲付きのは電源持ちとのことで試しに車軸発電機も付けてみる
ブレーキテコも付けると良いかもだけど10両やる?…って… pic.twitter.com/NHDt4PHihp
蓄電池箱は抜き勾配でヒケもあるので4面ともヤスリがけ>18個
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 21, 2019
パーツを一から作ることやパーツの取り付けを断念することを思えば…か
ここまでやったら個体差も込みで変化付けたくなるよね…
EH10が出てくる頃には蓄電池箱撤去済なんて記録もあるけどさ💧 pic.twitter.com/wT2izfMYgZ
当時、客車の車軸発電機ですら定数を揃えることが難しく
設計として付けることになっていても実際に搭載されたのはごく一部だったらしい
今回は実際に車番の上に▲マークの振られた個体には蓄電池箱と車軸発電機を追加
やはり床下のスカスカした感じは少しでも改善したいという想いの方が強かった
現実的には蓄電池箱はガワだけで中身はカラのままだった個体も多かったらしく
当然、車軸発電機もなくワムフが6両ほどに給電していたとかいうことだ
(スハフ?…みたいな)
その関係でかなりの数のワムフが1編成の中に組み込まれていたとも
(間にワムが挟まったりすると引き通し線が切れてしまうのでね)
一番華々しかったであろう EH10 牽引の頃には
殆どの車両から蓄電池箱も撤去されていたとかいないとか…_(┐「εI)_
#ワキ1000 全車蓄電池箱取付・約半数には車軸発電機と機器箱も
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 22, 2019
ワムフの流し管は切り取ってランナーに入っていたGM製のものに交換
終わった〜〜〜…(*´ω ` *)
(こうなると側ブレーキのテコも付けたいなぁ〜)#急行便#ワキ700 pic.twitter.com/Q90TVImHg9
やはり雰囲気変わりますね、スカスカ感がほぼ無くなりました
気になっていたワムフの流し管もGMのパーツで入れ替えて実感的に
側ブレーキも欲しくなるよねぇ〜
こんな感じかなぁ… pic.twitter.com/HkABRdpYXd
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 23, 2019
とりあえず描くだけ描いてみます
ケント紙で試作、ちょっと大きい感じするね
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 23, 2019
実際にこれくらいで描かれている画もあるんだけど
ステップとの位置関係も考えるとう〜ん…
0.5㍉幅でもなんとかカットできることは判った
もうちょっと大きさを詰めないとだなぁ pic.twitter.com/zyFREqLHvt
亀吉くん出動でザザッとカット、造れないことはなさそう
ケント紙での試作その②
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 23, 2019
一回り小さく、サイズ感はこれくらいかなぁ
これでプラ材に置き換えて同様に出せるかですね
微妙に平行が出ないのはプロッタの持病です(物理的切断)
ほぼ同じ形状で何十個も一気に切り出せるのが強みなので…
(薄いものなら白いプラ板も切り出せるのがレーザーとの違い) pic.twitter.com/QEP5J08u0y
ロウレリーフじゃないけど、シルエットがあればひとまずは良いと思ってるので
これくらいの造形ができれば問題は無いかと思っております
意外に行けそうぢゃんね (゚∀゚)
0.2㍉のプラ材に置き換え
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 23, 2019
今回は田宮のプラペーパーを使用(80個ちょい(笑))
紙に比べると完全にカットするのは厳しいものの
カット部分で折り曲げるとパラパラ外れてくるので実用上は問題無し
テコの形状は実車画像から確認できたので形状を補正
手作り感満載だけどまぁ… ( ̄▽ ̄ ;)#ワキ1000 pic.twitter.com/WnrdtojhD0
『数があるから複数枚を流し込み接着剤で貼り重ねて強度増しもできるでしょう
形状的にはワキ10000なども似たような感じなので転用もできるかな
車種毎に形状が異なっている関係かパーツとしての製品化も難しいのか、なかなか単品で入手するのが難しいのがこのブレーキテコ
なんとか形にできそうです』
これを全部手でカットしてとか考えただけでもキツいですわぁ〜…
文明の利器を使って時短と気力の無駄使いを防ごうという腹です
できてしまえば満足できるのであれば大きな問題ではありまへん
ササっと手切りで量産できればその方が良いのでしょうけどね
側ブレーキテコ周辺
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 24, 2019
二枚重ね・裏打追加で割としっかりした感じになりました
回転軸は0.3㍉の洋白線、操作用のステップも追加
ついでに、同じく洋白線で貫通扉脇にあるその特徴的な三角形状の手摺を植える
こちらもガンブルーで黒染め…なんだけど、カプラーが縮むと隣に当たる鴨#ワキ1000#急行便 pic.twitter.com/oOQLcdVDbg
そのままではどうしても強度面で不安があるので要所にプラ材を添えていきます
あくまでも素材としてベースにするというだけで、手作業はもちろん発生します
ついでにブレーキ操作時の足掛けとなるステップも追加
(これは元々側ブレーキパーツに位置決め用のモールドを付けてありました)
それと画像で見るとその特徴的な貫通扉用の手摺に目が行きます
マイクロエース製のモノでは再現されているようですが
それほど厄介な形状ではないので(折り曲げ角度は厳しいけど)
試しに曲げて取り付けてみました、いい感じです、当たりそうだけど💧
(素組みの良さが…とかTLに流れている傍から…)
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) January 24, 2019
床下機器・妻面手摺追加しました#ワキ1000#急行便#河合#ローダウン pic.twitter.com/KPLoLR9O09
ということで床下をメインにしたディテールアップでやんした
まだ全部で 13 両いるんでぼちぼち全車に施工していきます
いやぁ、こうやって見るとこのワキ 1000 って意外にカッコイイんでない?
ちょっとハイライト入れるだけでもゴツいディテールが映えますよ
(満足満足…)
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