Pochi-KoBoの工作日記

カプラーと内装ばかりに手間をかける某集団代表、納車時の各部のスミ入れが日課。作りかけの御殿場駅モジュール(全長3,600mm)は駅舎の情報不足で停滞し、各部の経年劣化でストラクチャーのリニューアルが待たれる(だめぢゃん)

河合 ワキ1000 の軽加工

f:id:Pochi-KoBo:20190206174537j:plain

所謂『香港 TOMIX』製品を元とする河合の黒貨車シリーズ

その中でも大柄なボディを持つワキ・ワムフは今でも一部で人気があるようで

 

鉄道データファイルというデアゴスティーニパートワーク分冊百科)シリーズがありましてね、wikiで見ると '07〜だそうで、300 号まで出ました

創刊から全部揃っているはずで、半分くらいまではバラしてファイルに綴じた記憶があります

で、この鉄道データファイルには3ページ分くらい横に伸びる折りたたみの編成イラストが含まれてましてね

この編成イラストに急行便貨物の編成丸々一本が描かれたモノが二桁台の号に含まれていました

牽引機は EH10 、黄帯を巻いたマンモス機が黄帯を巻き急行・急行便の文字を掲げた30数両にもなるワキ・ワムを連ねている絵面です

ちょうど河合が急行便のセットを数種類発売していた頃で、そこから見かけるとちょいちょい買い揃えていくことになります

 

f:id:Pochi-KoBo:20190206180703j:plain

 

結果的にこんな様相になっております

 

 

ワキ 700 を作るにあたり、この編成に組み込もうと画策する中で台車のコトが話題になり

元々Nスケールでは立体化に恵まれているとは言いづらい TR24 を当たっていると自然とワムフ100に行き当たるという流れ

 

さて、河合のワキ1000 で気になるのが車高で、ワムと並べると頭一つ飛び出す感じ

まぁ、蕨方面の蒸気モデルがこういう雰囲気よねぇ〜…って…

このままだとバランスも悪いし重心も高くて不安定でしょうと

 

 

台車に嵩上げのリングが成型されているので切り飛ばします

これだけでも随分見た目が変わります(ピッチングの余裕は無くなるかもだけど

(因みにダウン量は約 0.7 ㍉が正解デス)

 

 

追加ウェイト盛り盛りの急行便編成、超重量級です…

 

 

車高落とすことでひとまず区切りがついた感じだったんですね、当時は

 

刻は流れてワキ 700 が形になるとワキ1000 も手を入れたくなってきます

ワキ 700 でブレーキシリンダーなどを後付けしたりしているので自ずと…ね

 

f:id:Pochi-KoBo:20190206230128j:plain

 

この向こうが透けた感じはスポーク車輪の醍醐味とも言えるんでしょうね

より走っている実感が嫌が応にも高まるビジュアルです、ヤバい…

 

実はカプラーポケットの溝よりもナックルカプラーの幅の方が広いので擦れる感じになり、これがカプラーの復元性に影響して、レールの継ぎ目やその段差によってソッポを向いて戻らないことで解結の原因になったりするので、使うカプラーによって擦り合わせが必要になったりします

 

 

困ったことに KATO とグリーンマックスのナックルカプラーは高さが合いません

形状自体に互換性があるのに高さが合わないので使えないというのでは勿体ないですね

…なのでこの辺りに手を入れて『使える状態』にしていきます

 

f:id:Pochi-KoBo:20190206230303j:plain

(画像は左がグリーンマックスのナックルを入れたワム、右がカトーのボギー用短縮ナックルを入れたワキ)

最終的にこれくらいまで持ち込むことは可能です、じみ〜な話ですが

 

『カプラーを一部カットするのはポケットの内部が水平ではない為で

盛り上がった端っこ部分を逃すことでクリアします

それでも上下の調整幅が足りない場合は

お尻の上下に飛び出た部分をどちらかカットします

(カプラーゲージがあれば楽よね)』

河合の車両でカプラー交換して解結しやすくなるのはポケットの幅が狭くカプラーの動きが渋くなってしまうからです

ここを削るなりしてカプラーの動きがスムーズになるだけで解決できるはずです

これが…実に…厄介なんですけどね…_(┐「εI)_』

 

f:id:Pochi-KoBo:20190206233308j:plain

 

実はここで床下が寂しいということに気付いちゃいます、スルーすればいいのに

 

ただ、調べてみると床下にあるのは蓄電池箱とその補機類

これにブレーキの空制関連機器と側ブレーキといった構成

蓄電池箱?…パーツは?…と、なりまさぁね

 

色々ググった結果、一筋の光明を見出すことに成功します(おーげさ)

 

 

グリーンマックスの客車用床下機器セットのAとB

ちょっと大味なのかなぁ…とも思ったものの

河合の造形もそもそも大味なんじゃないかと問題なさげで良しに

 

蓄電池箱以外にも流用が効きそうなモノも含まれてるので悪くないかもね

 

はてさて…

 

 

…これね

 

全部じゃないんだけど、標記と手摺の位置(要は側ブレーキの位置)が合ってない 

ブレーキシリンダー・エアタンクは前位側右手に付いていて

下の画像(↓)の蓄電池箱の左に側ブレーキがぶら下がるらしい

まぁ、手摺位置を優先しちゃいますけどね、今回は

 

f:id:Pochi-KoBo:20190206233449j:plain

 

当時、客車の車軸発電機ですら定数を揃えることが難しく

設計として付けることになっていても実際に搭載されたのはごく一部だったらしい

今回は実際に車番の上に▲マークの振られた個体には蓄電池箱と車軸発電機を追加

やはり床下のスカスカした感じは少しでも改善したいという想いの方が強かった

 

現実的には蓄電池箱はガワだけで中身はカラのままだった個体も多かったらしく

当然、車軸発電機もなくワムフが6両ほどに給電していたとかいうことだ

(スハフ?…みたいな)

その関係でかなりの数のワムフが1編成の中に組み込まれていたとも

(間にワムが挟まったりすると引き通し線が切れてしまうのでね)

一番華々しかったであろう EH10 牽引の頃には

殆どの車両から蓄電池箱も撤去されていたとかいないとか…_(┐「εI)_

 

f:id:Pochi-KoBo:20190206233736j:plain

 

やはり雰囲気変わりますね、スカスカ感がほぼ無くなりました

気になっていたワムフの流し管もGMのパーツで入れ替えて実感的に

 

側ブレーキも欲しくなるよねぇ〜

 

 

とりあえず描くだけ描いてみます

 

 

亀吉くん出動でザザッとカット、造れないことはなさそう

 

f:id:Pochi-KoBo:20190206234114p:plain

 

ロウレリーフじゃないけど、シルエットがあればひとまずは良いと思ってるので

これくらいの造形ができれば問題は無いかと思っております

意外に行けそうぢゃんね (゚∀゚)

 

数があるから複数枚を流し込み接着剤で貼り重ねて強度増しもできるでしょう

形状的にはワキ10000なども似たような感じなので転用もできるかな

車種毎に形状が異なっている関係かパーツとしての製品化も難しいのか、なかなか単品で入手するのが難しいのがこのブレーキテコ

なんとか形にできそうです』 

 

これを全部手でカットしてとか考えただけでもキツいですわぁ〜…

文明の利器を使って時短と気力の無駄使いを防ごうという腹です

できてしまえば満足できるのであれば大きな問題ではありまへん

ササっと手切りで量産できればその方が良いのでしょうけどね

f:id:Pochi-KoBo:20190206235001j:plain

 

そのままではどうしても強度面で不安があるので要所にプラ材を添えていきます

あくまでも素材としてベースにするというだけで、手作業はもちろん発生します

ついでにブレーキ操作時の足掛けとなるステップも追加

(これは元々側ブレーキパーツに位置決め用のモールドを付けてありました)

 

f:id:Pochi-KoBo:20190207015512j:plain

 

それと画像で見るとその特徴的な貫通扉用の手摺に目が行きます

マイクロエース製のモノでは再現されているようですが

それほど厄介な形状ではないので(折り曲げ角度は厳しいけど)

試しに曲げて取り付けてみました、いい感じです、当たりそうだけど💧

 

 

ということで床下をメインにしたディテールアップでやんした

まだ全部で 13 両いるんでぼちぼち全車に施工していきます

 

いやぁ、こうやって見るとこのワキ 1000 って意外にカッコイイんでない?

 

ちょっとハイライト入れるだけでもゴツいディテールが映えますよ

(満足満足…)