Pochi-KoBoの工作日記

カプラーと内装ばかりに手間をかける某集団代表、納車時の各部のスミ入れが日課。作りかけの御殿場駅モジュール(全長3,600mm)は駅舎の情報不足で停滞し、各部の経年劣化でストラクチャーのリニューアルが待たれる(だめぢゃん)

甲府モデル 『シキ180』を作る(ローダウン・補強・回転軸構造変更)その10「完成、そして面接へ・・・(え"」

f:id:Pochi-KoBo:20181211002515j:plain 

ほっそい金属線が届いて、いよいよ最終局面に入ってきました

その構造が今ひとつ不明だった空気溜めに掛かるハンドル

どうも空気溜めに残った空気を必要な時に抜くためのバルブ操作用のものらしい

 

0.2㍉は細いっすな、予想以上に

真鍮線だとペランペランなところ、ピアノ線だと弾力はあります

操作部とバルブを覆う小さなカバーが付いているようなんだけど

さすがに小さすぎて造形は厳しめっぽい

なんとなくそれっぽく見えそうなものを付けるかどうか要検討

 

ピアノ線は炭素鋼と言うだけあって元々黒っぽい

ガンブルーペンで簡易黒染めしたらぱっと見真っ黒ってくらい

ブラックアルマイト好きにはちょっと響きそうな色合い

 

f:id:Pochi-KoBo:20181211004704j:plain

事あるごとに TOMIX のシキ1000 と並べて画像にしてきたのは理由があって

1つの目安として シキ1000 と並べて置けるモノにしようと

ディテールやクオリティでなんとか近付けるモノにしたいと

目標値として横に置き続けてきたわけです

 

なんとかベクトルに違いはあるものの一緒に置けるようになってきたかなと

マスプロ品と考えると KATO の D51 のキャブ下配管という変態造形があるので

突き詰めていくとプラの表現力には敵わないんでしょうけど

いい勝負まで持ち込めたら『やってやった感』は出せるよね…

洋白帯来ましてん。

サッと切り出してハンダでぺっと付けて確認みたいな感じ

思ったよりもシャープにできそうだし台車に干渉しなくてホッとした

 

角度も干渉を気にして垂直になるかと思ったけど角度付けられそう

 

f:id:Pochi-KoBo:20181211010557j:plain

曲げたり戻したりが結構あったものだから

ブレーキテコ取り付け部周辺でポッキリ折れる案件が発生

挙句にハンダゴテの熱で周辺パーツが落ちたり色々大変

配管を一から作り直してなんとかモノにした

 

実際、黒染めしてみるとブレーキハンドルや台車に隠れて目立たないんだけど

覗き込むと渋い色目の細い板パーツがシュッとあって悪くない

密かにお気に入りポイントだったりする

とうとう構想の中では一番細かい造形になりそうな開放テコでやんす

出てくる数値が 0.2・0.3・0.5 ・0.7 といったもの

金属帯の幅だったり穴径だったりで裸眼だと見えるか否かギリギリ

 

で、穴を開けて 0.2㍉のピアノ線を通そうという話です

ノコで溝を掘って埋めるのか、ドリルで一気に穴を開けるのか

 

結局は 0.2㍉のドリルバイトを仕入れてきましたとさ

ぱぃ〜〜〜ん…ってどこ飛んでったかわかんなくなるですよ

 

f:id:Pochi-KoBo:20181211013800p:plain

赤いのが半田付けした 0.3㍉の洋白線、フレームまで貫通させて支えます

黄緑のが 0.2㍉のピアノ線を支える割りピン、洋白帯貫通させて固定

コレを見て何をやってるのか理解できる人向け…

 

1cmくらいの大きさでこれをやってるとか自己満足以外の何物でもないよね⤵️

f:id:Pochi-KoBo:20181211014749j:plain
f:id:Pochi-KoBo:20181211014825j:plain

 

こっちのが見えやすいのかな、テコの取り回しや角度が微妙なのですよ

 

ほぼほぼ完成です

いやぁ………10/13 からですか、12/3 だから7週間ですか…

 

7週間。

 

…Σ(゚口 ゚;≡;゚口 ゚)

 

このペースだと年間8輌しか作れn(ry

黒染めもしました

7週間の賜物です

やり切った感はあります

完成って言えるとこまで作ったことってほとんど無かったんで

 

Twitter上で多くの方にいいねをいただいたり

いくつものリツイートをしていただいたり

なかには『その発想は無かった…』といったコメントも

「その一言が、原動力」みたいな感じで大変ありがたいものでした

甲府モデルの @パンケーキコンテナ マスターにも追いかけていただいて

完成したモノを見せたい、ドヤ顔で持っていってみたい(笑)

そんなこんなでここまで持ってこれました

もちろん、このキットを発売してくれたという部分もあるわけで

1輌で7週間楽しんじゃいましたよ…と

多くの方々にありがとうございました…と

 

12/6 面接会場(?)へ

 

で、『持ってきましたよ〜』とテーブルの上に

開口一番『これ、どこの製品ですか?』とマスター

思わず『ベースはこちらの製品ですよっ』とつまらない返しをしてしまった

よくよく思い返せば

暗に(ウチの製品に見えないんですけど〜)と

マスターなりの賛辞の言葉であったのだろうと最近になって思い当たったり

だめだめですなぁ…_(┐「ε:)_アカーン

 

どうもそういった機微に疎くてぽか〜んしちゃいます、仕様です。

 

それにしても

 

まぁ、だいたいこうやってテーブルの上が貨車だらけになるですよね

最後の〆とばかりに仕上げ工作的な

実は最初からやる予定でいたものの最後に回されていたモノ

帯材が入手できたことで(本来はアングル材のように見える)ようやく

手摺については 0.2㍉を使っているものの

真鍮線とピアノ線しかこの太さのものが手に入らず

ひとまず加工のしやすさで真鍮線にしたところ

思いのほか柔らかくて逆に加工しづらかったり

 

まぁ、やるだけはやったのでいいにします

 

シキを見せたあと、当方のオーダーで厨房に入ったマスターに

 

『ちょっとやりすぎてしまった部分もあったかなという想いもあって…』

『果たしてメーカー側の立場からするとどうなのかなとヒヤヒヤしながらでした』

『可能性としてここまで手を入れることもできるというのは見せられたのかなと』

 

そんなことを伝えたのを受けて

『あくまでも素材を提供しているという感覚でいますのでどんどんやってください』

そう応えながらも、半ば呆れたかのように『想定を超えていましたが…』 と

苦笑い(?)を浮かべていたその表情を思い出しつつ…

 

pochi-kobo.hateblo.jp

 

f:id:Pochi-KoBo:20181129013752j:plain

f:id:Pochi-KoBo:20181211035417j:plain

f:id:Pochi-KoBo:20181211035551j:plain

f:id:Pochi-KoBo:20181211035733j:plain

f:id:Pochi-KoBo:20181211035625j:plain
f:id:Pochi-KoBo:20181127003040j:plain

f:id:Pochi-KoBo:20181102171126j:plain