マルチナックルカプラー(TOMIX編)
12 月の終わりにBOOTHでの頒布を始めまして
いつの間にか二ケ月半が経っていまして
これがあれがと作っていたら 10 を超えるバリエーションとなり
どれが何やらといった様相になっている感は否めないのかな…と。
マルチナックルカプラーは3Dプリンター出力で作成した
UV硬化レジン製のNゲージ用自連型カプラーです
・KATO製カトーカプラー・ナックルカプラー・車間短縮カプラー
・TOMIX製自連形・密自連形TNカプラー
・シンキョーカプラー
それぞれと連結ができるよう、寸法・取り付け高さを調整・設定しています。
( TN密自連タイプは繋げるとかなり噛みこむ傾向があり、解結の際に取れにくく破損を招きやすい傾向がありますので、取り扱いの際にはご注意ください)
とりあえず現時点で対応(?)しているメーカー毎にサラっとまとめておきましょうな感じです。
まずはTOMIX編ということで
現在は機関車用の『 TLA タイプ 』・二軸貨車用の『 TSC タイプ 』・タンク車用の『 TT タイプ 』の3種類となっています。
これとは別に
香港トミー時代の二軸貨車には汎用の『 Lタイプ 』
SCカプラー化以前の二軸貨車には汎用の『 Aタイプ 』
ボギー貨車には汎用の車間短縮向け『 Sタイプ 』
機関車のTNカプラー挿げ替えに『 Lタイプ 』
それぞれで対応ができるようになっています。
・機関車用の『 TLA タイプ 』から
上に貼ってある画像がこれです。
上記ページの概要説明からのほぼコピペになりますが…
最近のTOMIXの機関車(主にダミーカプラーが付属するようになった品番7100番台ぐらいから。)は
添付されるTNカプラーが上下2パーツ構成の以前に比べると簡易な構造の物が付属するようになってきたため
一部の加工派の『お約束』であった【バラして「かもめナックル」や「0391」や「GMナックル」等々を差し替える】事が難しくなりました。
こうなると、連結面間隔のショート化・他メーカーのナックル系カプラーとシームレスに連結ということが困難になってしまいます。
そこで、そのままお蔵入りされやすい(?)アーノルドカプラーのホルダーを活用し
中身を差し替えることができるマルチナックルを作りました。
初期設定が一番多いと思われる『JC06』アーノルドカプラーが対象として一番適当と判断しまして、そちらに合うよう調整してあります。
このアーノルドカプラーは以前より機関車の標準仕様として長く使われているもので
補修用部品欄にこの品番の記載のある製品であれば品番 2100 番台・9100 番台等の機関車でも利用できます。
※ DD51などのディーゼル機は添付されるカプラーホルダーの寸法が異なっているため『 TLAタイプ 』の対象外です、現在のところ『Lタイプ』をTNカプラーの中身と差し替えることでマルチナックル化することができます。
・二軸貨車用『 TSC タイプ 』
「T社 SC 向け」の意…です。
TOMIX の二軸貨車といえばミニカーブ対応ということから採用が始まった SCカプラーなわけですが…
首振り範囲が広く、専用の TNカプラーを使うことでリアル化しながら見栄えも良くなるという一面があるものの
逆に汎用性が全くなく、他社製のリアルカプラーを仕込むことがかなり困難になってしまったのも事実です。
貨車といえば、雑多に繋いで走らせるのが遊び方のメインといえますので
アーノルドカプラー以外で他社製品と混結するのが難しいとなると首を傾げる状況
なんとかこれを解決したいというのが、元々マルチナックルカプラーが生まれる動機の一つでもありました。
長さについてはKATO の二軸貨車に車間短縮ナックルカプラーをセットしたものより多少長くはなるものの
首振り範囲をそれほど犠牲にせずにショート化もしてあります。
画像で載せたものは同じカプラーをセットした同士で連結したもので
見栄えと実用という意味では充分なモノになっているかと思います。
また、多少短めにはなるものの、ほとんどのカトーカプラーアダプター対応(ナックルカプラー対応前のもの)のKATO製機関車にも使えます。
一部のEH級など、いわゆる『かもめナックル』が添付されたKATO製機関車のショートカプラーとしても同様に使用できます。
・タンク車用『 TT タイプ 』
主に専用のリアルカプラー( 0397・0398 )が設定されているタンク車は
他の製品と比べてカプラーポケットの位置が低く設定されているため
車間短縮系リアルカプラーを組み入れた他社製品と高さを合わせて連結したい場合は
相応の経験や調整が求められる状態になっているというのが実情です。
また、専用の TN カプラーをセットした場合でも
連結面間距離は車間短縮ナックルカプラーと比べてだいぶ長く
その汎用性の低さや連結時に手間がかかることと合わせて
ちょっと手を出すのを(個人的には)ためらう部分でもあります。
専用列車であればなんですけども、貨車である以上は種類の違う相手(コキ・ワム・ホキなど)との連結も当然出てきます。
そんなわけで、一部タンク車用として車間短縮のナックルカプラーを取り付けた他社製品と高さ・連結面間隔がなるべく合うように寸法・位置を設定しました。
R280未満のカーブやカント付きカーブレールでは
台車の首振りの関係でまれにカプラー上端がボディ側の手すりなどに当たる場合があります。
サイズや位置関係など調整はしてありますが
カプラーポケットの状態によっては相性的にスムーズな走行に支障を伴う可能性はありますので
カプラー後端をヤスリなどで調整するなど研究してみてください。
また、あれこれ試してみたところ
1000・1900 以外でも 5450・25000 などもカプラーポケットの位置が他の貨車に比べて低く
同様に『 TTタイプ 』をセットして使えることが判っています。
これで 3363レ とかあれこれ混ざった編成もストレスなくできるかな…と。
とりあえずそれぞれさくっとな感じではあるものの
それぞれ専用として設定したマルチナックルカプラーの簡単な概要です。
他のボギーや古い二軸に使う汎用タイプについては別の機会に…いつに…なるかなぁ;;;
二軸貨車の検証をしてみました
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) 2021年9月12日
KATOのレム5000
TOMIXのワム8の3世代です
国鉄貨車の基本的な寸法は端梁から連結器の噛み合わせまでが400㍉のようです(参考がそれかと)
ほぼ長さを揃えるとこんな感じ
連結面間距離は約5.5㍉です
マージンを取るならワンサイズ上も選択肢#マルチナックルカプラー pic.twitter.com/vW2ZFMectn
そんな感じです。
頒布開始に合わせて記載したモノでほとんどアプデしていないのですけども
共通の取説として記載した記事がありますので参考にご覧いただければ。
以下、関連記事です。
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