Pochi-KoBoの工作日記

カプラーと内装ばかりに手間をかける某集団代表、納車時の各部のスミ入れが日課。作りかけの御殿場駅モジュール(全長3,600mm)は駅舎の情報不足で停滞し、各部の経年劣化でストラクチャーのリニューアルが待たれる(だめぢゃん)

マルチナックルカプラー(マイクロエース編)

BOOTHでの頒布を始めて二ケ月半が経過したマルチナックルカプラー

バリ展したものの、わかりにくそうなのでざっくり概要を並べてくシリーズ。

 

(初回の富編とカト編はこちら) 

 Pochi。工房 - BOOTH

 

マルチナックルカプラーは3Dプリンター出力で作成した

UV硬化レジン製のNゲージ用自連型カプラーです

 

・KATO製カトーカプラー・ナックルカプラー・車間短縮カプラー

TOMIX製自連形・密自連形TNカプラー

グリーンマックス製各種GMナックルカプラー

・シンキョーカプラー

 

それぞれと連結ができるよう、寸法・取り付け高さを調整・設定しています。

 

( TN密自連タイプは繋げるとかなり噛みこむ傾向があり、解結の際に取れにくく破損を招きやすい傾向がありますので、取り扱いの際にはご注意ください)

 

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マイクロ編です。

 

現在はボギー貨車用の『 MFAタイプ 』とその短縮仕様の『 MFEタイプ 』・機関車用の『 ML タイプ 』の3種類です。

これとは別に
 
二軸貨車には汎用の『 Aタイプ 』や『 Lタイプ 』など

二軸タイプのデッキを持つ旧型機関車には『 Sタイプ 』など

それなりに使えるモノはあるかと思うのですが

マイクロの場合はなにぶん『個別対応』になりがちなため

あまりはっきりした事が言えなかったりします…💧

 

・ボギー貨車用『 MFAタイプ 』

・同短縮版『 MFEタイプ 』

 

マイクロエース製のボギータイプの貨車の多くはカプラーポケットの上下寸法が小さく

ほとんどの社外製カプラーを無加工で取り付けることが困難です。


また、加工して取り付けた場合も元々カプラーポケットの位置が高く設定されているため

他社製品との連結時に上下方向で噛み合わせにズレが生じやすく

車端部よりカプラーポケットがハミ出していることが多いため

連結面間距離が長くなる傾向があります。 

カプラースプリングの受け部分を大きくカットする事で入らなくはないものの

その分安定が悪くカプラー先端が上を向いてしまったりでちょっと不安があります。

 

ことGMナックルについては元々ナックルが低い位置に設定されているため

カプラーポケットの位置が高いというのは逆に汎用性が上がってしまうという話もあったりなかったり…

 

そんなこんなを盛り込みまして

カプラースプリングの受け周りを高さ方向で薄くしつつ

カプラー先端部分を下に下げることで位置を調整。

 

元々飛び出し気味なカプラーポケットに合わせて短縮しながら

カプラースプリングが効く程度に余裕を持たせたのがMFAです。

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#タキ9900

#タキ9550

#ホキ3100

#ホキ10000

#ホキ34200

#タキ20500

#タキ23800

で取り付け確認をしています。

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そして、首振りをほとんど諦める代わりにギリギリまで短縮化したのがMFE。

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カプラーにテンションをかける意味でカプラースプリングは入れておいた方が良いとは思うのですけど、衝撃吸収的な部分は機能しないと思いますのでご注意下さい。

 

#タキ9900

#タキ9550

#ホキ3100

#ホキ10000

#ホキ34200

で取り付け確認しています。

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タキ23800などカプラーポケットが車端部より奥にあるものの場合

カントカーブなどでブレーキハンドルや手すりが接触する可能性が高いため

基本的にお勧めしません。

ブレーキハンドルの無い側だけに使うなど使い分けを試してみるのはアリ鴨…

 

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そんな感じです。

 

実は、#タキ1900 についてはカプラーポケットの上下寸法が拡大されてまして

社外品のカプラーなども入ることが判りました。

今後この仕様で行くのかどうかは不明なため、様子見は必要な感じですね。

 

 

 

 機関車用『 ML タイプ 』

 

マイクロの機関車というと

 

①下からカバーで抑え込んでプラ板のテンションで保持するもの。

DD51やDD14などDL系に多い)

②貨車のようなカプラーポケットにスプリングでテンションをかけるもの。

(DD50やEF52など)

③首振り式の中折れアーノルドカプラーを枠に挿し込むもの。

EF65や私鉄電機系)

④KATOの機関車のようにピンの付いたパーツに差し込み板バネでテンションをかけるもので、別パーツの胴受けパーツを抱え込むものも。

(EH10やEF15などデッキの短い旧型電機やED72・EF61など) 

ザッとこんなところでしょうか?

 

①と②については、例えばTOMIXのTNカプラー0391やシンキョーカプラーのようなタイプを挿し込めば対応できなくはないかな…と

③については個人的にはTOMIXの0391の根元を少し削って放り込んだりしているのですが、安定した根本的な解決法は現状なんとも。

私鉄電機については、首振りを考えたカプラーポケットのパーツが、3D出力品で数種BOOTHなどで見かけます。

(DMMの造形サービスが迷走していた関係か、大きな動きがあちこちで起きているようですね。)

④については、ナックルカプラーが出る前のKATOの機関車に付属していたカトーカプラーアダプターが(機関車によっては)スポッと入ることがあるのですけど、これも全部を確認したわけでもないので、上手く行ったらラッキーみたいな

 

といった状況の中で、手持ちで一番多いと感じた④について調整しました。

ディーゼル機関車・2軸先台車以外の旧型電機・ED72やEF61などの

それぞれ一部の機関車に採用されているカプラーホルダーに対応したものです。

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DF90など一部で取り付けピンの太さが合わないものがあります、ピンバイス(だいたい1ミリ径)でゆっくり拡げてください。
事前にカプラー取り付け部の形態をご確認ください。

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当初、まとめた記事がこちら 

ショート化も考慮してあるので首振りはするのですけど短めです

実用上は今のところ問題は出ていない感じですが

使い方で何かしら出てくるかもしれません

そういう情報も出てくるようでしたら知りたいところではあるのですけども…

 

といった感じでざっくりな概要でした。

 

頒布開始に合わせて記載したモノでほとんどアプデしていないのですけども

共通の取説として記載した記事がありますので参考にご覧いただければ。

以下、関連記事です。

 

 

 

 

 

 

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